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認知症について 9、認知症かどうかの診断方法

愛知県岡崎市のサービス付き高齢者向け住宅あんじゅ荒子のKです。

新しく”私たちの介護”というコーナーを設けました。

本日のテーマは”認知症かどうかの診断方法”です。

認知症で一人暮らしをされている高齢者も多く、症状も様々で、中には適切な診断を受けていないことでご家族にも知られてないなんてこともあります。

デイサービスに通ってくる中にYさんという一人ぐらしの80代の女性がいらっしゃいました。

Yさんに出会ったころは認知症とは思えず、少しお話をするだけでは“普通ののんびりしたおばあさん”という印象でした。
Yさんの家は昔下宿をされていてとても大きな古い一軒家でした。
デイサービスには平日週5回2年間通われていて、朝、迎えに行くと必ず「あんた誰?」と聞かれました。

Yさんは機嫌が良いときはすんなり応じてくれますが、機嫌の悪い時は「行かない、帰って」と言い、職員が玄関でしばらく説得するというようなことが毎日繰り返されていました。

専門家の診断によると、記憶がつくれない“記憶障害”とは違い、途中で思い出したようなそぶりは見せますが、自分が認知症であることを隠そうとする症状が認知症の方にはあるとのことでした。

遠く離れてほとんど会うことのない息子さんからたまに書留(現金)が送られてきていましたが、そういうお金も雑然とした広い家のあちらこちらに隠してしまい、お金を受け取ったことも隠したことも忘れているようでした。

認知症のよくある症状だと思われます。息子さんは母親が認知症であるということに気がついていないようでした。

出会って一年くらいは比較的認知症が進行するような症状は見られませんでしたが、風邪を引いて体調を崩したことをきっかけに、横になっている時間が多く認知症の症状が進んでいたことを、診断を通して知りました。

自立で歩行は出来ましたが、「危ないから手すりにつかまって歩いてね」という呼びかけに、Yさんはどうして良いか分からない様子でした。

「目の前にあるこの手すり」が理解できなくなっているようでした。

また、以前から万引きする癖があり、デイサービスの物を持っていってしまうところがありましたが、認知症の症状が進んでからは捕った雑誌など上手に隠すことができずに、誰が見てもわかるようにセーターのお腹の部分に挟めていました。

これも自分では上手く隠しているつもりでも客観的に見ることが出来なくなった症状のひとつだと思います。

また、認知症診断の際、認知症の方に良くみられる症状として、食事を取ったことを忘れる、昔の話は鮮明に覚えている、最近のことは覚えていない、怒りっぽいなどは共通の特徴として教えて頂きました。

診断の結果、Yさんはその年の冬になる前に一人で暮らすのは危ないということで、一人で暮らしていた広い一軒家も取り壊され施設に入居されました。

認知症が進んでいても家を取り壊すと伝えるとパニックになるということで本人には伝えてはいないということでした。

岡崎市のサービス付き高齢者向け住宅「あんじゅ荒子」では認知症の方も入居可能です。
あんじゅ荒子は自立の方から要介護の方まで最期まで暮らしていただける”終の住処”です。

あんじゅでは、小山珠美さんの書籍をもとに、食支援を行っています。
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