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認知症について 16、認知症の中核症状とは

愛知県岡崎市のサービス付き高齢者向け住宅あんじゅ荒子のKです。

新しく”私たちの介護”というコーナーを設けました。

本日のテーマは”認知症の中核症状”です。

一般に、認知症の症状は中核症状と周辺症状(BPSD)の2つに分類されます。

このうち中核症状は、認知症の直接の原因となる脳細胞の損傷・破壊によって現れる症状です。

そのため、認知症を発症したどの方にも、共通して中核症状が現れます。

一方、BPSDは元々持ち合わせている性格や環境と中核症状とが組み合わさって起こる、副次的な症状です。

したがってその内訳は人によって異なり、同じ症状を抱える場合はほぼないといえます。

認知症の中核症状としては、以下のものが挙げられます。

●記憶障害

認知症の代表的な症状として位置付けられているものが記憶障害です。

昔あった出来事や、直近で起こったことを覚えておらず、頭からすっぽりと抜け落ちてしまうものがこれに該当します。

認知症の初期には比較的直近の記憶が失われるため、何度も同じことを訊く、いつも探し物をしているなどの行動が見られます。

病状が進行するにしたがい、今までの記憶も失われていくため、自分の職業や子どもの消息など、本来知っている筈のことさえも忘れていってしまいます。

●見当識障害

場所の理解や方向感覚、人の関係などを判断する能力が失われる症状です。

知っている筈の人間を初対面だと思い込んだり、今いる場所がどこかわからなくなったりと、自分の置かれている状況が理解できなくなっていきます。

症状の進行や記憶障害との併発によって、身内を見ず知らずの他人だと思い込んでパニックに陥るなど、トラブルを引き起こす要因になります。

●失語

言語野と呼ばれる大脳の部分が損傷を負うと、音声や文字などにまつわる能力が失われます。

認知症による失語症状では、言葉の数や長さが極端に少なくなったり、目の前のものの呼び名が出てこなくなったり、文字を書けなくなるといった状況が見られます。

●失認

体の器官に異常がないにもかかわらず、五感の認知が正常に働かなくなる症状です。

これによって、状況を正しく把握することが難しくなります。

一部の感覚に異常をきたす場合が多く、周囲が手助けをすれば正しい認識を行えます。

●失行

運動機能には異常がないのに、目的とする行動の方法がわからなくなり、適切な動きを取れなくなる症状です。

たとえば、着替えなどちょっとした動作のやり方を忘れたり、行動の順序を取り違えて部分的に間違えてしまう、といった異常が現れます。

複数の手順・工程を踏んで行うことが難しくなるので、手順を減らしたり、目印などでわかりやすく示すといった工夫が必要になってきます。

認知症の中核症状が現れることで、患者の心境には焦りや不安、劣等感といったさまざまなマイナスの感情が生じます。

これらが元々持っている患者自身の性格と連鎖し、BPSDの発症を誘発します。

患者の中核症状を理解し、変化に対して適切な対応をとることは、BPSDの緩和をもたらすとともに、穏やかな生き方の力強い支えとなるのです。

 

 

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