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認知症について 15、認知症の初期症状

愛知県岡崎市のサービス付き高齢者向け住宅あんじゅ荒子のKです。

新しく”私たちの介護”というコーナーを設けました。

本日のテーマは”認知症の初期症状”です。

認知症、という言葉を聞いたことがあっても、それがどういうものを指すのが具体的にはよくわからない人もいるでしょう。

認知症を簡単にいうと、脳細胞が病気・老化などなんらかの原因で損傷し、そのためになにか症状が出てくることをいいます。
昔は痴呆症、などとも言われていましたが、差別的なニュアンスがあると感じられることも多く、いまは認知症で統一されています。

さて、症状だけ聞くとはっきりしていてわかりやすいのですが、難しいのは、老化によって、一見似たような症状が出るということです。
物忘れをしたり、言葉が出づらくなったり、ということがあっても認知症とは限りません。
認知症なのかただの物忘れなのかの区別は、知識がなければ判断しにくいです。

また認知症は、適切な対応をとれば進行を遅らせることも可能ですが、放置しているとどんどん進行してしまいますので、なんらかの対策をとりたいところです。

認知症の初期症状は、どんなものでしょうか。

初期症状で典型的なケースとしては、同じことを何度も繰り返す、ということです。

たとえば、今日の夕飯はなんだっけ?と聞かれ、答えると、しばらくしてまた今日の夕飯はなんだっけ?と聞いてくるようなことです。
もちろん夕飯の内容をうっかり忘れることもありますが、認知症の場合、この質問自体をそっくり忘れてしまっている、ということが多いです。

また約束を忘れる、ということもあります。これもやはり、出かける約束をしても、その事自体をそっくり忘れてしまうのです。

探しものが増えてくるということも同様に、まるごと記憶に残っていないというわけです。

こうしたものはただの物忘れと区別がつきにくいですが、同じことを繰り返していて、行動そのものを忘れていたりしたら注意です。
また、複合的に、ごく単純な計算ができなくなったり、料理の失敗が増えてきたり、という症状が出てきたら、認知症の初期症状の可能性が高いです。

認知症の初期症状、と思われるものが出てきたときに注意しなければならないのは、怒らない、ということです。

さっき言ったことを忘れたり、約束を忘れたり、物の場所を忘れたり、という人は不真面目な態度にも見えます。
ですから、約束したでしょ!などと強い対応を取ってしまいがちです。
しかし本人にはどうしようもないことであり、不真面目でもなんでもないのです。

さらに悪いことには、強く怒られた、ということは脳の別のところが記憶しているので、ひどいことをされた、という経験だけが漠然と本人の中に残ってしまうのです。

そのため認知症の対策を取ろうとしても、本人との溝ができ、非協力的な態度をとられる可能性があります。初期症状で対応が取れなくなってしまうのです。

ですから感情的にならず、初めて聞いたように対応したり、ごくごく軽く返事をするなどの対応がとても大切です。初期症状のうちに、認知症の方の、味方、になれるよう気をつけましょう。

岡崎市のサービス付き高齢者向け住宅「あんじゅ荒子」では認知症の方も入居可能です。
あんじゅ荒子は自立の方から要介護の方まで最期まで暮らしていただける”終の住処”です。

あんじゅでは、小山珠美さんの書籍をもとに、食支援を行っています。
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