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認知症について 7.認知症に一番効果のある薬

愛知県岡崎市のサービス付き高齢者向け住宅あんじゅ荒子のKです。

新しく”私たちの介護”というコーナーを設けました。

本日のテーマは” 認知症に一番効果のある薬”です。

現在認知症は様々な種類があり、それぞれの症状に合わせた薬の開発や治療に取り組んでいます。
中でも認知症の薬でよく知られているのが、アルツハイマー型の治療薬です。日本で認可されている認知症治療薬の中でも最も有効であるとされているのが、アリセプトと呼ばれる治療薬になります。
アルツハイマー型認知症の場合、脳内の神経伝達物質であるアセチルコリンが減少することで新しいことを記憶することが難しくなることがわかっています。
そのため、その伝達物質を分解する酵素であるアセチルコリンエステラーゼを減少させるこの治療薬が有効であるとされているのです。このアリセプトはレビー小体型認知症にも効き目があることがわかっており、幅広い治療薬として注目されています。
またこれ以外にも同じタイプのアセチルコリンエステラーゼ阻害薬のレミニールやリバスタッチパッチといった薬が開発されていますが、アルツハイマーの中でも中度以降の症状にも効くのがアリセプトです。
これらの治療薬は症状がこれ以上悪化しないための症状を安定させる目的で使われますが、投薬を行わない場合と比べてアルツハイマーの進行をゆっくりではあっても遅らせることができる治療薬として最も有力であると考えられています。

しかし、アルツハイマー型の認知症薬が認知症全般に効くというわけではありません。
例えばアルコール性の認知症である場合、一番の薬はアルコールをやめさせること・断酒にキーポイントがあります。
アルコールにより脳の血管に障害が起こって認知症の症状を起こしている場合などが多く、アルコールを遮断することである程度の回復が見込めます。
ただし、依存症の期間が長く続いたり他の認知症を患ってしまっていると回復が見込めなくなるため早い段階での断酒が必要になります。
脳血管性の認知症の場合は脳の血管を再び詰まらせないように血管に対する薬を使うことで現状をキープすることができます。
一度脳の血管がつまり酸素が行きわたらなくなって死んでしまった細胞を再生させる方法はないので、これ以上いかに脳血管障害を起こさないかが治療のキーポイントになります。
まだら認知症もこの脳血管性の認知症の中に属しており、現状を維持しつつ再度大きな脳梗塞などの脳障害を起こさないことが一番です。
このように一口に認知症を治療する薬と言ってもそれぞれの認知症のタイプに合った治療法が必要なため認知症と言えばこれという薬はありません。
しかし、日々の言動や行動などからなるべく早くどういったタイプの認知症であるのかをいち早く知り、治療を開始することが重要になります。

岡崎市のサービス付き高齢者向け住宅「あんじゅ荒子」では認知症の方も入居可能です。
あんじゅ荒子は自立の方から要介護の方まで最期まで暮らしていただける”終の住処”です。

あんじゅでは、小山珠美さんの書籍をもとに、食支援を行っています。
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